2015年4月1日水曜日

菜の花の沖

司馬遼太郎の「菜の花の沖」を読みました。

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長編物語でしたが、最後は感動しました。
何の罪もない一介の廻船業者である高田屋嘉兵衛が、ある日ロシア船に拿捕され連れ去られていくのです。通常ならロシアを憎むところでしょう!
ところが、拉致したロシアの船長リコルドと嘉兵衛との間に奇妙な友情が芽生えるのです。

言葉の通じない異国の、しかも強引に連れ去った関係というのに、身振り手振り本音をぶつけ合うことでお互いを理解しあうようになり、最後には二人の友情によって日本とロシアとの紛争を解決するに至るのです。

久しぶりの読んでよかったと思える物語でした。

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