夏休みが終わり、二学期を迎えました。
残念ながら教室は腐っていませんでした。
ある日のこと、昼休みに山田君とその取り巻きの何人かで校内の中庭で遊んでいました。
すると、別のヤンキーグループが通りがかり、小競り合いになりました。
「なんや、お前、やんのか、こら」
など、汚い言葉が飛び交う中、あれよあれよという間に乱闘騒ぎとなりました。
「逃げよう」と思った瞬間、袖を捕まれボコボコにされてしまいました。
中庭は職員室から丸見えで、窓から先生が
「お前ら、何やってんだ。」
と怒鳴ってきました。
「やばい、みんな逃げろ」という合図で、乱闘騒ぎは終了しました。
そして、次の時間、私はなぜか一人だけ職員室に呼ばれ、黒いグラサンの体育の先生にこっぴどく怒られました。
しかし、全然納得いきませんでした。
もともと、喧嘩を始めたのは別のグループだし、私は巻き込まれて殴られただけで、しかも、呼び出されたのは私だけというのは、究極の弱いものいじめだと感じました。
しかも、仕打ちが部活動停止で、全然関係のない他の部員にまで迷惑をかけるはめになったのでした。
これには、さすがにこたえました。部活のみんなに申し訳ない思いでいっぱいでした。
そもそも、小学校の頃は問題起こすこともなくめったに先生に怒られることもなかったのに、中学校に入ってからトラブル続きです。
原因は、”山田君と一緒にいるせいだ”と思うようになってきました。
そして、だんだんと山田君を疎ましく遠ざけるようになるのでした。
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