2015年4月1日水曜日

数学と歴史ー歴史編

今回で最終回、歴史編です。

このシリーズの本題である”数学的手法によって歴史を解析する”ことをしてみましょう。

��.微分とは、”瞬間の変化率”でした。
”瞬間=今”として置き換えてみると、”今=時事”とも言えます。
時事内容と言えばたくさんありますけど、最近のニュースから、ウクライナ問題を取り上げてみましょう。
私はほとんどテレビを見ないのですが、おそらくTVではウクライナ問題を、親EU派と親ロシア派の対立として報じていることでしょう。
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このように、”親ロシア派の妨害の中、大統領選挙”など、今起こっていることを解析することを微分ととらえます。

それでは次に、積分で解析してみましょう。

��.積分とは、”積算量を求める”ことでした。
つまり、ある一定期間、空間の量などです。

このウクライナ問題を、積分として解析しようと思い、ウクライナの歴史を簡単にまとめてみました。(結構、しんどかった[emoji:i-229])
出来事年代宗教
ギリシャ人の植民活動紀元前10?6
ビザンティン帝国紀元前1?キリスト教(ギリシャ正教)
ゲルマン人の大移動紀元4?
ハザール国8?ユダヤ教
モンゴル帝国13?
クリムハン国?15
オスマン帝国16?イスラム教
ロシア帝国18?キリスト教(ロシア正教)
ソ連?共産主義
ウクライナ独立1991年?民主主義
現在内乱中2014年?

これをまとめてみて、ウクライナの歴史に結構驚きました。
中学校では、世界の歴史を詳しく教わらないですが、高校へ行くと、世界史という授業があります。
世界史では、世界で起こった大きな出来事を習っていきますけど、このウクライナの歴史は、まさに世界史で習う出来事にかなり巻き込まれています。
古代では、ギリシャ人に植民され、ローマ帝国に支配され、ゲルマン民族の大移動に巻き込まれ、モンゴル帝国、オスマントルコ、ロシア、等次々に支配されるのです。
そして、なによりも驚きなのは、宗教です。キリスト教は今でも世界で多いのでわかるのですが、ハザール国時代には、大変めずらしいユダヤ教を国教としているのです。大変めずらしいと言えるでしょう。そして、イスラム教も入ってきます。
宗教ではないのですが、共産主義と民主主義の両方も経験しています。
日本では想像を絶するような経験をしてきていると言えるでしょう。[emoji:v-363]
歴史や宗教の話を詳しくしたいところですが、大変膨大になるのと本題から外れるのでここまでにします。

��.結論
微分では、親EUか親ロシアかという二項対立で解析できました。
積分では、過去から現在までの積算することで歴史を振り返りました。

これは、数学的手法で解析した私の感想ですけど、微分による二項対立なんてありえないということです。
こんなに複雑な歴史を経験した国でAかBかなんて簡単に言えないということですね。
つまり、テレビを見て今起こっている”瞬間”だけをとらえるのではなく、その背景や過去からの歴史を踏まえた上で情報を分析する必要があると強く主張したいです。

学校で学習していることも、それぞれ教科が単独であるのではなく、複雑に絡み合っており、今勉強しておくことが将来大人になってから、情報にまどわされることなく堂々としていられるのです。
このことを”教養”というのでしょう。

今回はウクライナ問題を取り上げましたが、その他出来事も積分で考えてみてはいかがかな。
積分で考え備分で知ろうとすると、幅広い知識がいることがわかるでしょう。

なんのために勉強するのか、それは”教養”を身に付けること。



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