2015年4月1日水曜日

偏差値と進学

先日、ある学校の入試説明会に参加してきました。
説明会の中で、同志社大学の先生の講演が面白かったので、ちょっと紹介。

多くの大学は、学生確保のため高校へ推薦枠を設けています。
当然、大学としては優秀な学生に来てほしいので、優秀な高校を指定します。
優秀な高校とは、つまり、偏差値の高い高校となります。

ここまでは、一般的にだれしも納得せざるを得ないと思います。

しかし、今回参加した学校説明会は、偏差値的には決して高くない学校でした。
その学校に、関西私大では上位ランクの同志社大学が推薦枠を設けるのは、先程の一般論からしても”あれ?”って感じでした。

なぜか?
理由はこうでした。

偏差値の高い高校へ推薦枠を出しても、その学校の優秀な学生は東大や京大へ行ってしまいます。
よって、推薦で入ってくる生徒は平均的な学生が多く、大学に入ってからも平均的なようです。

それよりも、偏差値にとらわれず、特徴ある取り組みをしている学校から一芸に秀でた学生に来てもらった方が、大学に入ってからも伸びていくのだそうです。

この学校は、特に英語教育とスポーツに熱心に取り組んでおり、1年間の海外留学があるのです。
中高一貫にしろ高校からにしろ、1年間留学するというのはかなり思い切った試みです。
そういった経験をした学生は、大学に入ってからのモチベーションも高い傾向にあるようです。
��0代の多感な時期に異文化に接する経験は、目先の1年のロスよりもその後のプラス面があまりのも大きいのでしょう。

また、どうしても偏差値にとらわれがちな教育業界において、大学が率先して新しい価値観を求めようとするのは素晴らしいことだと思います。
まあ、少子化を迎え大学も学生確保に大変なのでしょうけど。

苦手科目が克服できなくて勉強が嫌になってやる気が起こらなくなってしまったら、得意分野だけを徹底的に勉強するのもありでしょう。

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