以前、会社勤めをしていた時、ドイツでの研修に参加しました。
その時の思い出でも述懐してみます。
本社がカールスルーエ市というフランスとの国境に近いドイツの小さな街にありました。
そこで、新製品の発表と研修が開催され、世界中の支店から人が派遣されてきました。
私は、日本代表として参加させてもらい、半ば観光にでも行くよいな気持ちでワクワクしていたのを思い出します。
日本からは一人だけの参加だったので不安もありましたけど、、上司や同僚に気を使うこともなく自由だったのでうきうきしていましたが、ルフトハンザ航空で無事フランクフルト空港に着き、本社が用意した車にのって、アウトバーンを約1時間走り、ホテルに到着したときは、正直ほっとしました。
小さなビジネスホテルのようでしたが、日本ではあまりみられない、広すぎるくらいのタイル貼りの洋室で質実剛健なドイツ風といった感じでした。
しかし、早速トイレがつまり床が水浸しになって、フロントに言う勇気もなく到着早々トイレ掃除に励みました。
次の日、本社でグループ分けが行われました。
1グループ4,5人で、北米グループ、ヨーロッパ英語圏グループ、ヨーロッパその他グループ、アジアグループ、中東アフリカグループなどなんとなく同じ文化圏でのグループ分けでした。しかし、なぜか私は、日本人、スペイン人、イスラエル人、ハンガリー人とヨーロッパその他グループに入れられました。
研修では、グループごとに行動し、ハンガリー人がハンガリーから車で来ていたので、ホテルの行き帰りも彼の車で一緒でした。
イスラエル人は太っちょで黒のグラサンをかけマフィアみたいで威圧感があり、ハンガリー人は真面目なサラリーマン風で、スペイン人は陽気な南欧のおじちゃんという愉快なメンバーでした。
正直、会話がむっちゃ辛かった。車の中では、ハンガリー人がヨーロッパ情勢をひたすら語り、旧ユーゴスラビアのミロシェビッチ大統領が拘束されるかが気になるらしくひたすら、イスラエル人と議論していました。そして、スペイン人のおじいちゃんが間の手を入れるという具合でした。
日本では、まず話題に上がらない会話なため、改めて異文化だなあと痛感しました。
こんな調子でドイツ研修が始まったのでした。
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