2015年4月1日水曜日

哲学のお話6

人は人では生きていけません。
家族、学校、村、国など大小に群れをなして生きています。これを”社会”と呼びます。

”なぜ人は社会を作るのか”
”一人で生きていけないのか”

その答えを探し求めました。
物理学では、”物体は静止続けるものは静止を続け、動いているものは動きつづける。”
慣性の法則というのがあります。
何もない初期状態では物体には外部から力が働かず静止続けるのですが、現実には外部から色んな力が働いて相互作用しながらランダムに動いています。
これを人に当てはめた哲学者がいました。
イングランドの哲学者トーマス・ホッブズです。
リヴァイアサン〈1〉 (岩波文庫)リヴァイアサン〈1〉 (岩波文庫)
(1992/02)
T. ホッブズ

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自然状態では、人は自己保存を最大限に優先します。そういう利己的な人が集まると、殺し合いを始めると考えました。
当時の17世紀ヨーロッパはまさに闘争の時代でした。
こりゃいかん、ということで人間の本来ある自然権を”リバイアサン”という海の化け物に譲渡することで、人から武力を取り除き殺し合いを阻止しようと考えたようです。

ルソー 社会契約論
社会契約論 (岩波文庫)社会契約論 (岩波文庫)
(1954/12/25)
J.J. ルソー

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ルソーは激情型の人生を歩んだそうです。
社会契約論の中に出てくる有名な”一般意思”、うーん分かるような分からないような。
なんとなくですけど、一人一人ばらばらな個人も共通の利益があり、その意志にしたがって国を運営すれば絶対良い社会になる、といくことかな?

まだまだ社会のことに言及した哲学者はたくさんいます。
とにかく、昔からかしこい人が個人や社会に関して悩み答えを見出そうとしていたのだなあと言うことがよく分かったのでした。

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