ある日、山田君と一緒にトイレに行くと、別のクラス生徒がいました。
山田君は彼を見るなり、
”おい、お前、目つき悪いやんけ。”
といきなりつっかかり、胸ぐらをつかむと往復ビンタを食らわしました!
このいきなりのチンピラ行為にはさすがにびっくりしました。、一応間に入って止めましたが、こういう行為を平気で行える人がこの世の中にはいるのだな!!と見知らぬ地で未知の猛獣に出会ったような心境でした。
慣れって怖いものです。
こういう体験が続くと、多少のことはだんだん平気になってくるものです。
ある日、いつもの様に3時間目が終わると早弁をしていました。
規則では早弁は禁止でしたけど、複数の人がやっており食べ盛りの中学生はお腹も減るので、罪の意識がかなり薄れていました。
しかし、その日はごはん粒が口に付いているのに気づかず、4時間目の先生に見つかってしまい、こっぴどく怒られてしまいました。
さすがに、しばらくは反省をしていたのですが、時が経つにつれ忘れてしまいます。
山田君は、早弁をすると昼飯が少なくなるので菓子パンを食べるようになりました。
その菓子パンは、持ってくるのではなくて買いに行くのです。
つまり、3時間目になると学校を抜け出し、近くの駄菓子屋で菓子パンを買うのです。
私は、菓子パンを買わないのに、いつも一緒になって学校を抜け出し駄菓子屋へ行っていました。
しかし、いつまでも駄菓子屋通いが成功するはずはありません。
ある日、駄菓子屋で学校の先生とご対面してしまいました。
お昼にパンを食べるつもりだったのでしょう。レジで並んでいる先生の姿に全く気づきませんでした。
その後、職員室に呼び出されさんざんお説教を聞かされた後、放課後居残りで掃除と反省文を書かされました。
これで反省するなら、学校抜けだして駄菓子屋へ行きません。
もっと注意しながら駄菓子屋通いは続くのでした。
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