なんとか終電に間に合い、ほっと安心しました。
しかし、そもそもキムの計画のいい加減さが原因で私は巻き添えを食らったわけです。
やはり、腹が立ってきました。
当のキムはというと、安心したのか上機嫌でペラペラしゃべっていました。
”ほんまに、こいつだけは。。。”と思っていると、何か部屋の中が臭ってきました。
キムチを腐らせたような匂いです。
そうです、キムが屁をこいたのです。そして、たまらなく臭いのです。
そしたら、今度はいびきをかいて寝てしまいました。
そんなキムを見ながら、次から次へと色々やってくれるキムに、怒りでわなわな震えました。
1時間程過ぎ、そろそろ駅についてもいい頃ですが、いっこうに駅に着く様子がありません。
ちょっと不安になって、口を開けて寝ているキムを叩き起こし確認したところ、
”It's OK. No problem.”と言いはります。
そんな時、車掌が切符を拝見にきました。
女性の車掌でしたが、オリンピックドイツ代表選手を彷彿とさせるような大きなゲルマン民族女子でした。
キムが買ってくれた切符をちゃんと持っていたのでそれを渡すと、怪訝そうな顔をして”No”と言います。
”What's the problem?”と聞き返すと、この電車はこの切符の行き先には行かないとのことでした。
つまり、間違った電車に乗ってしまったのです!!
車掌は切符が違うので新しい切符を買え、と言いはります。全然融通がきかず、大きな体で高圧的です。
私は何度かやり取りをしましたが、しぶしぶ観念して新しい切符を購入しました。
しかし、キムが頑として言うことを聞きません。
しまいに、車掌も諦めたのかどこかへ行ってしまいました。
しかし、すぐに戻ってきて今度はもう一人の大きなゲルマン男子車掌でした。
かたくなに切符購入を拒否するキムは、力ずくでどこかへ連れて行かれてしまいました。
しばらくすると、キムが戻ってきました。
薄笑いを浮かべながら、手には新しい切符を持っていました。
私は、あえて何も聞きませんでした。
そして、電車はシュトットガルトという別の町へ向かうのでした。
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