2015年4月1日水曜日

ドイツの思い出part6

薄ら寒いシュトットガルト駅構内に呆然と立ち尽くす2人。
どうすることも出来ず、ベンチで始発電車を待つしかありませんでした。

そして、今回のA級戦犯のキムはというと、”ペーパー、ペーパー、プリーズ”とわめいています。
どうやら、うんこがしたくてティッシュが欲しいとのこと!
ほとほとあきれ果てながら、仕方なくティッシュを渡しすと、そのままトイレに駆け込んで行きました。

”本当に無事帰れるのだろうか。”、”明日の会議に間にあうだろうか。”などいろいろ思案しているとキムが戻ってきました。”スッキリした。”と言っていました。そして、ベンチに横たわり、寝てしまいました。私は、一睡もできず始発列車の乗り遅れないよう下調べを入念に行い時間をつぶしました。

そして朝、一睡もすることなくホテルの朝食をとっていると、陽気なスペイン人のおっちゃんが、”What's up? You look very tired.”と声をかけてきました。
行きのハンガリー人の車の中では、いつもは黙って人の話を聞いている私も、その日は昨日の珍道の顛末を語りまくしたてました。

会議中は、ドイツ本社の人からも、”あなた疲れているね”なんて声をかけられながら、なんとか眠気と疲労に耐えました。
スペイン人のおっちゃんが、”どうやら韓国人は休んでいるみたいだな”と声をかけてきました。
見渡すと、キムの姿はどこにもありません。

ようやく会議も終わり、”今日はよく休めよ”と声をかけられながらホテルの部屋へ戻って、寝る準備をしうとうとしかけたところ、突然部屋の電話が鳴りました。
誰だろうと思って出てみると、”Hi, this is Kim. A you all right?”キムからでした。
そして昨日のことはなんの詫びれもなく、驚くべきことを言いました。

”今夜、ナイトショーを見に行かないか?”

今日一日寝ていたので元気いっぱいのようでした。
もちろん、断ったのは言うまでもありません。

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